人間の体をを動かす大きな役割を果たしているものに、「筋肉」があります。
筋肉には、
・血管や胃腸を収縮させる平滑筋
・自ら動き続ける心筋
・骨を動かすことでからだの動きをつくる骨格筋
の3種類があります。
さらに骨格筋には、白筋(速筋線維)と赤筋(遅筋線維)があり、一般の人はこれらの割合がおよそ半々です。
しかし筋力や瞬発力系のアスリートでは、白筋の割合がやや多くなり、マラソンなどの持久力系のアスリートでは、赤筋の割合がかなり多く白筋との比が4:1ほどにもなります。
赤筋を鍛えて太りにくい体にする
赤筋は酸素を取り込むための毛細血管が多く、赤く見えるため赤筋と呼ばれます。
赤筋は、長時間の運動を可能にして、持久力をキープすることに優れています。
長期間海を回遊するマグロの身が赤いのもそのためです。
また赤筋は、血液により運ばれてくる酸素を使って脂肪を分解し、エネルギーを生産する能力の高い筋肉です。
そのため、運動をしてダイエットを成功させたい人は、赤筋を鍛えて育てることで効率的に脂肪を燃焼することができます。
有酸素運動であるウォーキングを長い期間続けていると赤筋が発達してきます。
赤筋が発達すると、同じ運動量でもエネルギー消費量が多くなるため、太りにくいからだを作ることができます。
赤筋は、普段から姿勢を正すことを意識するだけでも鍛えることができるため、正しい姿勢を維持しながら、全身を使ってウォーキングをすることは、赤筋を鍛えるための最適な運動なのです。